- マアト [Maat]
- ◇エジプト
ダチョウの羽をつけた真理と正義の女神。
神聖秩序の化身である。
マアトの羽は死者の罪の重さを計る天秤に使われる。 - マチェルガービャ [Matergabia]
- ◇スラヴ
家の管理を司る
パンを作った時に
最初にできたのを捧げられる - マーチ=スィラ=ゼムリャー [Mati-Syra-Zemlia]
- ◇ロシア
「母なる湿潤の大地」の意。大地の神格化。
異教時代の地母神モコシの形容辞であった。 - マナサー
- ◇インド
ナーガ一族の王シェシャの妹。
以下のような別称がある。
○ジャガトガウリー (「世界で最も輝く女性」の意)
○ニティヤー (「永遠の女性」の意)
また、ナーガの毒を消す力があったため
ヴィシャハラー(「毒を中和するもの」の意)とも呼ばれた。 - マヒシャースラマルディニー
- ◇インド
「水牛の魔神を倒す女神」の意で、ドゥルガーのこと。 - マフイケ
- ◇ポリネシア
聖火の守護神。母なる女神。 - マフデト
- ◇エジプト
豹の化身で、司法の権威を司る懲罰・処刑の女神 - マヤウェル [Mayahuel]
- ◇アステカ
竜舌蘭の女神であり、パテカトルを配偶者とす。
花咲く竜舌蘭(マゲイ)を持つ若く美しい姿で描かれる。
彼女は、ツィツィミメのうちの一員の孫であり、
エエカトル=ケツァルコアトルと駆け落ちした。
ツィツィミメ達に追われ、二人は木の枝に姿を変えて隠れたが、
マヤウェルの枝はツィツィミメに引き裂かれてしまった。
ケツァルコアトルが彼女の遺体を埋葬すると最初のマゲイが芽を出した。
竜舌蘭はヒガンバナ科に属する植物でおよそ300種ほど。
マゲイという草の汁を醸造するとプルケ酒、蒸留するとテキーラ。
サイザルという草の葉からサイザル麻が造られる。 - マルザンナ
- ◇スラヴ
果実の生長を助ける - みずはのめ (罔象女、弥都波能売 )
- ◇日本
イザナミの尿より生まれた水神。 - ミネルウァ(ミネルヴァ) [Minerva]
- ◇ローマ
知恵と学芸の女神で、ギリシアのアテナと同一視。
アテナは戦争も司るが、
ローマには別に戦いの女神ベローナがいるので、
ミネルウァにその属性は希薄である。 - ミューズ
- ↓ムーサの項を参照
- ムーサ(ミューズ) [Muse]
- ◇ギリシア
芸術や学問などを司る九女神。
複数形ムーサイ。英語読みでミューズ。
母: ムネーモシュネー(記憶の女神)古くは三女神で 、
メレテー(粉骨砕身)、ムネーメー(想起)、アオイデー(歌唱)
といった伝承もあったが、やがて以下の九人に固定。カリオペ:雄弁、叙事詩
メルポメネ:悲劇
エウテルペ:音楽、叙情詩
クレイオー:歴史
ポリヒュムニア:讃歌
エラトー:叙情詩、恋愛詩
テルプシコラ:歌舞
タレイア:牧歌、喜劇
ウラニア:天文「ミューズの神殿」から Museum(美術館)
「ミューズの技術」から Music(音楽)
という言葉ができた - ムネーモシュネー [Mnemosyne]
- ◇ギリシア
記憶の女神であり、ミューズ九女神の母 - むなかた (宗像、胸形)
- ◇日本
航海安全を司る三人の女神。
アマテラスとスサノオが天の安河原で誓約(うけい)を行った時に生まれた。
十拳剣を天真名井ですすぎ、三つに折って噛んで吹くと女神になった。
福岡県宗像郡玄海町の宗像大社において祭られている。□奥津島比売(おきつしまひめ)・多紀理比売(たぎりひめ)
□市寸[杵]島比売(いちきしまひめ)・狭依毘売(さよりびめ)
□多岐津比売(たぎつひめ) - メイヴ [Medb]
- ◇ケルト
その名は「酩酊する者」を意味する。
聖なる共寝によって王に国の支配権を認め、
その証として、赤ビールを彼に差し出すからである。アルスター神話群においては、
コナハトの地を統治する女王神とされている。
彼女の夫で国王のアリルが飼っている
白い角の巨牛フィンヴェナッハに対抗しようとし、
そのために、アルスターに住むダレ・マックフィアフニュが
飼っているクーリンゲのドン(赤牛)を、 力づくで手に入れようとして攻め入った。 - メシュケント
- ◇エジプト
出産の女神 - メツトリ
- ◇アステカ
月の女神 - メーティス [Metis]
- ◇ギリシア
「思慮」の意。
オケアノスとテテュスの娘。
ゼウスの最初の妻でアテナの母。 - メトイエル [Methyer]
- ◇エジプト
原初の水の化身
プルタルコスはイシスの別名としている - メーナ [Mena]
- ◇ローマ
女性の生理を司る。 - メフィーティス [Mefitis]
- ◇ローマ
地中から吹き出る硫黄性の有毒な蒸気の意でその擬人化
この蒸気が疫病の原因と考えられ、疫病の女神とみなされた - メルトセゲル [Mertseger]
- ◇エジプト
「西」即ち死者の王国の女王
エジプトでは西に死者の国があると考えられていたらしい - メルポメネー [Melpomene]
- ◇ギリシア
ミューズ九女神の一人で、悲劇を司る。 - メレト
- ◇エジプト
賛歌の女神 - メーンス [Mens]
- ◇ローマ
正しい考えの女神 - モイラ [Moira]
- ◇ギリシア
○複数形 モイライ[Moirai]
運命を司る三姉妹[the Fates, the fatel sisiters]
moiraは元来「割り当て」を意味する。
そこから転じて、「運命」を意味することになった。
人の運命の糸の紡ぐ クロートー [Klotho]
長さを決める ラケシス [Lachesis]
断ち切る アトロポス [Atropos] - モコシ
- ◇スラヴ
古くから崇拝されてきた地母神。
語源は、mokryj(「湿潤」の意)というロシア語の形容詞と共通のものと考えられている。ロシア建国の祖ウラジミル一世がキリスト教に改宗したことにより、
彼女を含む古き神々に対する信仰は、異端視された。北部ロシアに伝えられる精霊 モコシャ,モクシャ は、
これに由来するものと言われている。 - モネータ [Moneta]
- ◇ローマ
「忠告女」の意であり、ユノーの呼称の一つ。
カピトリウム丘北頂にあった彼女の神殿で
「ユノ・モネータ・レギーナ」という名で祭られていた。
その神殿は後に貨幣鋳造所となり、
モネータはそこを意味するようになった。
英語のmoney、仏語のmonnaire等の語源である。 - モリガン [Morrigan]
- ◇ケルト
「幻影の女王」
アルスターの 戦争と破滅と死の女神 - モルス [Mors]
- ◇ローマ
「死」の女神。