タウエレト
◇エジプト
ギリシア名はトエリス。
河馬の女神で、出産・誕生の保護女神。

たぎつひめ (湍津比売、多岐郡比売)
◇日本
宗像三女神の一人。
福岡県宗像郡玄海町田島の辺津宮で祭られていた。

たぎりひめ (多紀理毘売)
◇日本
別名:おきつしまひめ(奥津島)、たごころひめ(田心)
宗像三女神の一人である。
福岡県宗像郡沖ノ島の沖津宮で祭られている。

ターラー
◇インド
観音の化身ともいわれる。

マハーバーラタにおいてはマガダの都市の守護女神。
プリハスパティの妻。

タントラにおいてはマハーヴィドヤー(タントラ十大女神群)の一人。
時間と空間を司り、再生の可能性を示す者。

タレイア (Thalia)
◇ギリシア
「花の盛り」の意。
ミューズ九女神の一人で、牧歌、喜劇を司る。
あるいはカリスの一人。

タロー (Thallo)
◇ギリシア
ホーラーの一人。

チキサニカムイ
◇アイヌ
[チ=我、キサ=擦る、ニ=木、カムイ=神]
春楡媛。
ハルニレ(赤だも)という木の女神。
この木は火を起こしやすいのでカラニ(発火木)とも。
その為、アペフチカムイの母とされる。

チコメコアトル
◇アステカ
「七つの蛇」の意で、とうもろこしの女神。

チャルチウィトリクエ (Chalchihuitlikue)
◇アステカ
「エメラルド色の貴婦人」の意。
雨の神トラロックの配偶者で水の女神。
新生児、結婚、正しい恋愛なども司る。

チョモランマ
◇チベット
世界最高峰エベレストのチベット名として有名。
「宇宙の女神、母神」といったような意味らしい。
ちなみにネパール側ではサガルマータというがこれは女神名ではない。

チンナマスタ
◇インド タントラ
「断頭女」の意。
マハーヴィドヤー(タントラ十大女神群)の一人。

ツィツィミトル
◇アステカ
複数形ツィツィミメ。[tzitzimime]
星の魔物であり、日蝕の時に人を貪り食らう。
頭を下にして天から降りてくるため、
尻から糸を出して降りてくる蜘蛛になぞらえられた。

ツィンテオトル
◇アステカ
起源の女神。生殖を司る。

ツリ
◇ポリネシア サモア諸島
タンガロアの娘で造物主とされており、
人類の起源に関わる。

デア・ディーア (Dea Dia)
◇ローマ
アルウァレース神官団の主神であり、五月にその祭が行なわれた。
穀物の女神。

ディアーナ(ダイアナ)(Diana)
◇ローマ
元来はローマの樹木の女神であったが、
ギリシアのアルテミスと同一視され 月と狩猟の女神になった。

ティアマト
◇メソポタミア アッカド
神々の母である竜神。塩水(海水)の化身。
淡水(真水)の化身であるアプスーと交わり、ラフムとラハムを生んだ。
ラフムとラハムからアンシャルとキシャル、アンシャルとキシャルからアヌ、アヌからエアが生まれた。

やがて アプスーは神々の騒々しさを嫌になり、
宰相ムンムと共に、神々に対する粛正を画策する。
ティアマトは母性ゆえに反対し、思いとどまらせようとしたが、
アプスーらは耳を傾けることはなかった。

しかし、神々のリーダー的存在であるエアが、その企みに気づき先手を打った。
アプスーとムンムを呪文により眠らせ、倒してしまったのである。
そして、エアはアプスーのいた所を己の住処とし、
妻ダムキナとの間に英雄神マルドゥークが生まれ育った。

ティアマトは愛する夫の死を嘆き悲しみ、怒り頂点に達した。
復讐を決意し、十一の魔獣を生み出し、キングーに「天命の書板」を与え指令官とした。

この恐るべき魔獣の軍団に
己らの力量では到底抗し得ぬと悟ったエアは、マルドゥークにティアマト討伐を依頼した。
引き受けたマルドゥークは、激闘の末、魔獣軍団を殲滅し、
怒り狂えるティアマトと対峙した。

マルドゥークは暴風を放ち、ティアマトはそれを飲み込もうとしたが、
腹が膨張し、口を閉じられなくなってしまった。
マルドゥークは、開ききった口より腹の中へ矢を射てティアマトを倒した。  
その後、マルドゥークはティアマトの遺体より、天地を創造した。

ディクテュンナ
◇ギリシア
クレータのディクテー山の女神。
その名はそのまま、「ディクテーの女神」の意であるが、
古典時代には、狩猟や魚漁に使われる網の“ディクティオン”と結びつけられた。

ディケー (Dike)
◇ギリシア
ホーラーの一人であり、ゼウスに人間の不正を報告する。
人類の堕落に愛想つかして昇天し、乙女座になったといわれる。
そのため アストライアー(Astraia)「星乙女」とも呼称される。

ディサニ
◇ヒンドゥークシ
至高神イムラの右脇腹から生まれた。
神話において、特別な地位を占める女神。

ティターニウス
◇ギリシア
ウラノスとガイアより生まれたティタン神族の女神達。
(ティア、レア、テミス、ムネモシュネ、ポイベ、テテュス)

ティンベヘ
◇パプワニューギニア
原初の存在、人類の母。
闇の世界にたった一人で住んでいたが
孤独に耐えかね、人類を創造した。

デーヴィ[Devi]
◇インド

テティス
◇ギリシア
海の生き物の女神

デメテル(Demeter)
◇ギリシア
農業・結婚・社会秩序の女神。
ペルセポネの母。
ローマではケレスと同一視。

テュケー (Tyche)
◇ギリシア
運の女神であり、盲目とされている。

テルース (Tellus)
◇ローマ
その名は、ラテン語で「大地」の意であり、
ガイア、デメテル、ケレスなどと同一視されている

テルプシコラー (Terpsichore)
◇ギリシア
ミューズ九女神の一人で、歌舞を司る。

ドゥルガー
◇インド
シヴァ神妃パールヴァティーの戦闘形態。
「近づきがたきもの」の意らしい。
虎を乗騎とする美しい戦士の姿

トエリス
◇エジプト
河馬女神タウエレトのギリシア名。

トラソルテオトル (Tlazolteotle)
◇アステカ
その名は「大地の心臓」の意であるらしい。
不浄の女神であり、
あらゆる不浄な行為の陰に潜む力の神格化とされる。

トラロテクトリ
◇アステカ
大地を創造する為
ケツァルコアトルとテスカトリポカに
体を引き裂かれる

トリア・ファータ[tria fata]
◇ローマ
ラテン語で「運命の三女神」の意であり、パルカイの別称。

トリウィア
◇ローマ
岐路の女神

トリコリア
◇ケルト
トリコリー一族の守護神

ドーン
◇ケルト ウェールズ
神々の一族の母。特に固有の神話は無い。
ブルターニュのアナ、アイルランドのダーナに相当する。